痛風と腎臓病は相互に関連する病気です。どちらも高尿酸血症、つまり血中の尿酸が高いことが原因となります。遺伝的に感染することは非常にまれです。ほとんどの場合、長年の食生活の変化により引き起こされます。高カロリー、高タンパクな肉類を長期間摂取していると、体内に尿酸が蓄積されやすくなります。これがやがて高尿酸血症につながるのです。健康な血液のpHを維持するために、腎臓はより一層働かなければならなくなります。高濃度の尿酸を尿で洗い流すには、大量の水分が必要です。
水分補給
問題は、水（清涼飲料水は水としてカウントされません）を十分に飲まなかったときに生じます。腎臓の尿細管に溜まった尿は濃くなり、より濃縮されます。尿酸は非常に溶解しやすく、結晶化しやすくなっています。この小さな尿酸塩の結晶は、時間の経過とともにどんどん大きくなり、最終的には腎臓の細い尿細管をいくつか塞いでしまいます。すると、腎臓の尿酸を排出する機能が低下し、結果的に尿酸が血液中に多く吸収されるようになります。これが悪循環の始まりです。
身体は、尿酸を血流から隠すための別の方法を見つけなければなりません。関節の中の滑液は、そのお気に入りの「廃棄場所」のひとつです。有害な酸の濃度が飽和点に達すると結晶化が起こり、関節の中に針状の小さな尿酸塩の結晶が形成されます。
免疫システム
体の免疫システムが尿酸塩結晶を異物と認識し、一連の免疫反応を引き起こすことで、現在あなたが経験している痛風の炎症と痛みが引き起こされます。さらに、痛風の痛みを和らげるために長年服用してきた鎮痛剤が、痛風をさらに悪化させ、腎臓の負担を増やしてしまうという最悪の事態も起きています。
pHが高い（酸性に向かう）尿は、尿酸に対する溶解度を100倍まで高めることが研究で明らかになっています。これにより、尿道での尿酸塩の結石の形成を防ぐことができます。場合によっては、既存の腎臓結石を溶かすことも可能です。高尿酸血症による腎臓の問題をすぐに解決することはできませんが、体のアルカリ度を上げることは、痛風の問題を解消できる長期的な解決策となります。